5月も終わりに差しかかった頃、レイニーブルーの葉に異変を見つけた。
花がら摘みも終わって株に花がひとつもない状態だったが、葉の表面が白っぽくかすれている。葉裏をよく見ると、小さな黒い粒がある。一見して気づくほどの数ではないが経験上、これはハダニの発生初期だ。
レイニーブルーは軒下の壁面に誘引していて、雨がほとんど当たらない環境だ。ハダニは乾燥条件で増殖が加速する。雨で葉裏が洗われる機会がなければ被害の拡大も早い。

同じ時期、庭の複数の株でアザミウマの発生も確認している。花びらや新芽にかすり傷のような痕を残す害虫で、こちらも広がりが早い。ハダニとアザミウマが同時期に出てきたとなれば、対処を急ぐ必要がある。
その日の夕方、まずシリンジをかけた。葉裏に水を勢いよく当て、ハダニを物理的に洗い流す。翌朝の薬剤散布の前処理として有効。夕方から散水しても今の気候ならすぐに乾くだろう。
翌朝、フーモンとスミチオンを散布した。葉裏を丁寧に確認しながら吹いていくと、初期段階と思っていた被害が想定より広がっていた。葉裏から葉表、さらに隣の枝へと静かに広がっていたようだ。
興味深かったのは北側の株との差だ。日当たりが少なく湿気が残りやすい北側には、ハダニがほとんどついていなかった。ハダニが乾燥と高温を好む害虫であることを、改めて実感した結果だった。軒下で雨も当たらないレイニーブルーの環境が、いかに好条件だったかがわかる。
散布は気温が上がりきる前の朝一が原則だ。葉裏にしっかりノズルを向け、株元まで丁寧に吹きつける。フーモンはハダニの気門を塞いで窒息させ、卵にも効果がある。スミチオンはアザミウマを含む広範囲の害虫に対応する。
ただし一度の散布で終わりにはできない。ハダニは短期間で卵が孵化するため、生き残りがすぐに次世代を作る。この時期に抑え込むには、3〜4日おきに連続して散布する必要がある。フーモンは使用回数の制限がないので、ハダニ対策の連続散布に向いている。
軒下管理は蒸れを防ぐ利点がある一方、乾燥害虫には弱い。今回の発見を活かし、梅雨明け以降も葉裏チェックを習慣にするつもりだ。
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