撮影日は5月5日〜5月12日。レヴリを迎えたのは2023年12月、通販で裸苗の大苗で購入した。現在は半地植えで管理している。冬剪定のタイミングで場所移動を兼ねた植え替えを行っており、今シーズンが植え替え後の初開花となる。
5月5日 蕾

蕾のうちは問題を感じる余地がなかった。ブラウンがかった藤色という色味は、この段階からすでに他品種にはない雰囲気を持っている。
5月7日 開花直後

開いた直後のロゼットの重なりは整っていた。本来の姿がこれであれば、十分に魅力的だ。
5月10日 チリチリの状態

しかしここから崩れた。数日も経たないうちに花びらの端から縮れはじめ、暑さによる花痛みとは質感が異なり、何かが正常でないという印象を持った。
5月12日 2輪目でも同じ結果

一輪だけの異変かどうかを確かめるため、二輪目の経過も改めて観察した。結果は同じだった。蕾では問題なく、開いた直後は美しい。しかしすぐにチリチリになる。この繰り返しを受けて、花がらを分解して原因を探ることにした。
花がらの分解・マメコガネの発見

アザミウマを最初に疑ったが、花びらをバラして確認しても姿は見つからなかった。代わりに出てきたのがマメコガネだ。一か所だけでなく、複数の花がらから見つかっている。
マメコガネは花弁や葯を食害することが知られており、花びらの縮れや変形との関係は十分に考えられる。ただし食害痕が明確に確認できたわけではないため、チリチリとの直接的な因果関係は現時点では断定できない。
また、マメコガネの幼虫は土中で根を食害する。半地植えという栽培環境では根へのダメージが出ても気づきにくく、今後の生育に影響が出る可能性がある。
今シーズンの生育について
花の問題とは別に、今シーズンは芽吹きから開花にかけて枝数が少なく、枝の伸びも昨年に比べて明らかに劣る印象だ。冬の植え替えで根が傷んでいる可能性が高い。根の活力が落ちている株にマメコガネの幼虫による根の食害が重なれば、生育の遅れは説明がつく。ただし現時点では根を掘り起こして確認できる状況にないため、あくまで推測の域を出ない。
二番花以降の枝の伸び・花の状態を記録しながら、株の回復を見ていく。
品種データ
品種名:レヴリ(Réverie)
ブランド:ローズドゥメルスリー
系統:F(フロリバンダ)
作出年:2022年
作出国:日本
作出者:河本麻記子
花色:藤色(ブラウンがかった藤色)
花形:ロゼット咲き
花径:中輪
芳香:中香・ティー系
樹形:木立・横張タイプ
樹高:90〜120cm
トゲ:少ない
樹勢:普通
うどんこ病:強い
黒星病:強い
耐陰性:弱い
耐寒性:普通
耐暑性:強い
栽培適正:鉢植え・地植え向き
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