今年こそバラを美しく咲かせたい!2025年度の消毒スケジュール

消毒スケジュール 育成ガイド

皆さん、こんにちは!今年こそはバラを美しく咲かせたいyouです。

去年は行き当たりばったりの消毒で、害虫と黒星病の被害で春の1番花以降きれいな花を咲かせることが出来ませんでした。今年こそは事前にしっかり計画を立て,万全の態勢で臨みたいと思います!

薬剤もいろいろ揃えて大まかなスケジュールを考えましたのでこの記事で紹介させていただきます。

私と同じ初心者様の参考になれば幸いです。

消毒スケジュール

消毒の頻度

殺菌剤・殺虫剤の混合液を10日~2週間に1回散布する。

消毒の種類

農薬には系統があって、同じ系統のものを使い続けると、病原菌や害虫に耐性がついてしまいます。効率よく効かせる為には違う系統の農薬をローテーションで散布するのが効果的です。

私の場合、殺菌剤・殺虫剤ともに5種類の系統の農薬をローテーションしていきます。

今年使用する系統別の殺菌剤

殺菌剤系統1:有機塩素系
ダコニール1000

有効成分:TPN(テトラクロロインソフタロニトリル)

適用病名:黒星病・うどん粉病

特徴:予防効果・残効性が高い・高温期には薬害が出ることも

オーソサイド水和剤80

有効成分:キャプタン

適用病名:黒星病

特徴:予防効果

殺菌剤系統2:ベンゾイミダゾール系
ベンレート水和剤

有効成分:ベノミル

適用病名:黒星病・うどん粉病

特徴:予防効果と治療効果・成分が葉の中に浸透するため病原菌が植物体に入るのを防ぎ、すでに侵入した病原菌も退治します

トップジンMゾル

有効成分:チオファメートメチル

適用病名:黒星病・うどん粉病

特徴:予防効果と治療効果

殺菌剤系統3:有機硫黄
ジマンダイセン水和剤

有効成分:マンゼブ

適用病名:黒星病・ベト病・灰色カビ病・炭疽病・さび病

特徴:予防効果・耐雨性が強く効果が長続きする(15日間)・葉などに薬剤の白い斑点が残る

殺菌剤系統4:EBI
サプロール乳剤

有効成分:トリホリン

適用病名:黒星病・うどん粉病

特徴:予防効果と治療効果

殺菌剤系統5:有機銅剤
サンヨール

有効成分:DBEDC

適用病名:黒星病・うどん粉病・灰色カビ病・ハダニ

特徴:予防効果・病気、害虫の両方に効果あり

今年使用する系統別の殺虫剤
殺虫剤系統1:合成ピレスロイド
アディオン

有効成分:ぺルメトリン

適用害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、カメムシ、アザミウマ

特徴:優れた残効性と特異な忌避作用を示す。広範囲の害虫に対して有効。

殺虫剤系統2:有機リン
スミチオン

有効成分:MEP

適用害虫:アブラムシ、ケムシ類

特徴:コストパフォーマンスが良い薬剤

殺虫剤系統3:ネオニコチノイド
ベストガード

有効成分:ニテンピラム

適用害虫:アブラムシ、アザミウマ、コナジラミ

特徴:浸透移行性に優れる:浸透移行性に優れるため、未処理部においても高い防除効果がみられます。

殺虫剤系統4:呼吸酸素阻害
アファーム乳剤

有効成分:エマメクチン安息香酸塩

適用害虫:ケムシ、アザミウマ、ハモグリバエ

特徴:害虫の発生時期や作物の生育ステージを選ばず使用でき、高い効果が期待できます。ハスモンヨトウやオオタバコガなどの大型鱗翅目害虫に速効性を示し、コナガ、アザミウマ類、ダニ類、ハモグリバエ類など広範囲の害虫を同時に防除します。収穫前日まで使用可能で、50種類以上の作物に適用できます。速やかに分解され、残留性が低いのが特長です。天然由来の有効成分を使用しており、作物、環境、散布者への安全性に配慮しています。主に害虫が薬剤を摂取することで効果を発揮します。

殺虫剤系統5:新規系統
ウララ50DF

有効成分:フロニカミド

適用害虫:アブラムシ、アザミウマ

特徴:新規な作用性を持ち、抵抗性害虫対策(IRM)のローテーション防除に最適な殺虫剤です。害虫の吸汁を素早く止め、効果を発揮します。効果が見えるまで数日かかるように見えるかもしれませんが、吸汁阻害は速やかに行われ、害虫はすぐに作物を加害できなくなります。高い浸透移行性により、巻葉内のアブラムシなどにも効果を発揮し、新しい葉や茎にも薬剤が移行します。

なぜ消毒が必要?

バラは病気や害虫に弱い植物です。消毒をせずに放置すると、葉が落ちたり、花が咲かなかったり、最悪の場合枯れてしまうことも。美しいバラを咲かせるためには、適切な消毒が欠かせません。

初心者さんが消毒で失敗しないための3つのポイント

  1. 予防を重視する
    • 病気や害虫が大発生してからでは、治療が難しくなります。発生する前の予防や発生初期の対応が重要です。
  2. 薬剤は正しく使う
    • 薬剤の種類や希釈倍率を間違えると、効果がなかったり、バラを傷めてしまうことがあります。説明書をよく読んで、正しく使いましょう。
  3. 天候や気温に注意する
    • 雨の日や風の強い日、気温の高い時間帯の消毒は避けましょう。薬剤が流れてしまったり、薬害が出やすくなります。

消毒のコツ

  • 葉の裏側にもしっかり散布
    • 病気や害虫は、葉の裏側に発生しやすいので、裏側にもしっかり散布しましょう。
  • 薬剤をローテーションする
    • 同じ薬剤を使い続けると、病害虫に耐性がついてしまうことがあります。複数の薬剤をローテーションして使いましょう。
  • 早期発見・早期対策
    • 病気や害虫の初期症状を見つけたら、早めに対策しましょう。

消毒の注意点

  • 保護具を着用する
    • 薬剤を散布する際は、マスク、手袋、保護メガネなどを着用しましょう。
  • 周囲に配慮する
    • 風向きに注意し、薬剤が近隣の住宅や洗濯物にかからないようにしましょう。
  • 使用後の片付け
    • 使用後の噴霧器は、水でよく洗い、乾燥させてから保管しましょう。

まとめ

消毒は、バラ栽培の基本ですが、決して難しいものではありません。適切な時期に、適切な薬剤を、正しく使うことで、初心者の方でも美しいバラを咲かせることができます。ぜひ、この消毒スケジュールを参考にして、バラ栽培を楽しんでください。

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